喪中の人へのお歳暮は
お歳暮を贈る際に先方が喪中であった場合、贈るのをためらってしまう事もあるでしょう。
しかし、お歳暮はお祝い事ではなく日頃お世話になっている感謝の気持ちを贈るものですので、先方が喪中であっても贈って差し支えはありません。
毎年贈っている相手ならば尚更の事、挨拶の意味も込めて贈るようにしましょう。
ただし、熨斗には注意が必要です。
紅白の水引は掛けないよう、無地の短冊や白無地の奉書紙を使用して、「お歳暮」と書いて贈るようにしましょう。
ただ、まだ四十九日を過ぎていない場合や、不幸があったばかりで先方が気落ちしている様子でしたら、送る時期をずらすようにする心遣いも必要です。
この場合には、一般的に1月7日の「松の内」が明けてから立春までに、「寒中御見舞」として贈るようにすると良いでしょう。
目上の人には、事前に断りの連絡を入れておくといいかもしれませんね。
もし、あなたの方が喪中であった場合には、何かと忙しいでしょうし、先方も気にする場合もありますので、四十九日を過ぎてから贈っても差し支えありません。
その際も、紅白の水引は掛けないようにします。
ちなみに、キリスト教では喪中という考えはありませんので、先方がキリスト教徒であった場合には特に喪中であっても贈って問題ありません。
あなたや先方が喪中であっても、気にしないで通常と同じようにお歳暮を贈るようにしましょう。
人気のお歳暮とは
お歳暮って、毎年何を送っていいのか迷ってしまいますよね。
せっかく日頃の感謝を込めて贈るのですから、出来れば先方に喜んで欲しいもの。
それでは、最近人気のお歳暮はどんな物なのでしょうか。
まず、よく選ばれている品物は、ハム・ソーセージ類、洋菓子、ビール、コーヒー・紅茶・お茶などのようです。
やはり、ハムやソーセージ類は、昔からのお歳暮の定番ですね。
また、お子様のいる家庭では、洋菓子もとても喜ばれます。
お菓子を贈る事を毎年の恒例にすると、きっと先方のお子様は、あなたからのお歳暮が届くのを毎年楽しみにしてくれるでしょう。
ちなみに、もらって嬉しい品物とはどんな物なのでしょうか。
実は、最近では、「商品券」が一番嬉しい品物のようです。
これは、その時その時で欲しい物も変わってくるので、自分の好きな物を選べる点が良いのでしょうが、贈る側としてはちょっとガッカリな結果ですね。
しかも、商品券の場合には、贈る金額がハッキリとわかってしまうので贈る側としてはちょっと敬遠したいかもしれません。
次にもらって嬉しい品物は、ハムやソーセージ、洋菓子、ビールと続きます。
良く選ばれる品物と、もらって嬉しい品物がほとんど同じなのは嬉しいデータですね。
普段なら買わないような高級品を頂くのも、お歳暮ならではで嬉しいですよね。
最近では健康ブームもあり、無添加の食品や生産地がはっきりしている農作物を選ぶ人も増えています。
先方の嗜好も考慮しつつ、どうせならお歳暮選びを楽しんでみては如何ですか。
お歳暮を送る時期とマナー
お歳暮の始まりは、お正月に御供え物を持ってみんなで集まった事だと言われています。
お歳暮を贈る時期ですが、以前でしたら新年を迎える準備を始める12月13日から20日までに贈られていたようですが、最近ではみなさんあまり拘っていないのが現状のようです。
百貨店やデパートがお歳暮商戦を繰り広げる11月下旬からでも、それで都合が良ければ構いません。
ただ、年末の何かと忙しい時期にお歳暮が届くのは先方の迷惑にもなりかねませんので、出来れば12月20日までには届くようにしたいものです。
また、お歳暮を贈る相手ですが、結婚式の仲人をしてくれた方には感謝の気持ちを表す為にも忘れずに贈っておきましょう。
最低でも、3年間は贈り続けるのが一般的です。
仕事でお世話になっている上司にも贈っておきたい所ですが、お歳暮というものは続ける事に意味があります。
贈る際には、これから先も長い間お世話になると思われる上司に限るようにしましょう。
親戚に贈る際にも、あの人には出して、あの人には出さないという事がないように気をつけます。
親戚といえども自分にだけ贈られていない事がわかると、なんだか仲間外れにされたような気分になるものです。
お歳暮を贈る際に、送り状や挨拶状を出す年配の方もいらっしゃいますが、これは特に必要ありません。
予め送り状を出しておくと、先方にとって品物が受け取りやすくなるメリットもありますが、逆になんとなくお返しを求めているように思われてしまう可能性もあります。