お歳暮を出すのを忘れた場合
師走の忙しさでお歳暮を出すのをつい忘れてしまったり、贈る手配が遅れてしまったりする事は、誰にだってある事です。
けれどそんな時に、「時期が過ぎてしまったから、もう贈らなくてもいいや」なんて考えているようではいけません。
贈る時期が遅れてしまったとしても、お歳暮は日頃の感謝の気持ちを先方に伝える大切な習慣ですので、きちんと贈るのがマナーというものです。
では、贈る時期が遅れてしまった場合は、どうやって先方に贈れば良いのでしょう?まずは、配送業者に、「松の内」(一般的には1月7日ですが、地方によっては10日、15日などがあります)までに届くかどうかを必ず確認します。
松の内に届くようであれば、表書きを「お年賀」として贈れば問題ありません。
もし、松の内を過ぎるようであれば、立春(2月4日頃)までに「寒中御見舞」として贈りましょう。
この際、先方には、お歳暮として贈れなかった事をお詫びして、「お年賀」、または「寒中御見舞」として贈る旨を手紙や季節の葉書、電話やメール等で伝えておくと、あなたの印象もアップします。
特に、毎年お歳暮を贈っている相手には、「今年はどうしたのだろう?」と思わせない為にも必要ですね。
感謝の気持ちを受け取るのに、時期が遅れたからといって嫌な顔をする人などいません。
贈るのを忘れた事など気にせずに、その時期に応じた表書きで感謝の気持ちを表せばよいのです。
お歳暮のお礼状
お歳暮を頂いたら、お礼状はきちんと出すようにしましょう。
感謝の気持ちを伝えるという本来の目的と共に、無事に届いた事を先方に知らせる意味もあります。
電話でお礼を言えばそれでおしまいと思っている人も多いようですが、とりあえずのお礼と受け取った事を知らせる為に電話は掛けたとしても、別途お礼状を出すのが正しいマナーです。
ただし、普段から電話やメールをやり取りしているような親しい間柄であれば、電話だけでもいいでしょう。
どちらにしても、頂いた感謝の気持ちは必ず伝えるようにします。
最近では、字が汚いといった理由でお礼状を印刷して出す場合もありますが、どんなに汚い字でも丁寧に書かれてさえいれば、相手に気持ちは伝わるものです。
また、あなたが受け取る立場であれば、いくら字が汚くてもやはり手書きで書かれている方が、気持ちがこもっているようで嬉しいですよね。
ですから、お礼状は手書きで書くようにしましょう。
もちろん、お礼状は手紙である必要はありません。
丁寧にお礼がしたいのならば手紙になるでしょうが、お歳暮のお礼状の場合は葉書であっても失礼にはあたりません。
綺麗な絵葉書を利用するなど、ちょっとした気遣いがあると受け取る側も気持ちがいいものです。
お礼状を出すタイミングについてですが、お歳暮を頂いたら早急に、出来れば3日以内には出すようにします。
自宅に不在でなかなか受け取る事が出来なかった場合には、まずは電話で届いた旨を知らせると先方も安心するでしょう。
お歳暮の相場
お歳暮を送る時の一番の悩みは、もちろん何を贈るかもありますが、やはり金額でしょう。
家計を預かる身としては、費用は出来るだけ抑えたいもの。
けれど、日頃の感謝を込めて贈るお歳暮ですから、あまり安い物を贈って先方に失礼があっても困ります。
一般的な相場としては、3,000円~5,000円台が、現在では主流のようですけれど、この金額は、先方にお世話になっている度合いやあなたの年齢でも変わってきます。
あなたが20代ぐらいの若い世代でしたら、3,000円台で十分でしょう。
初めから高いものを贈ってしまうと、次の年は安いもので、というわけにもいかず、後々負担になってきてしまいます。
あなたが30代ぐらいならば、4,000円台、40代以降でしたら、5,000円台の物を贈るのが相場という所でしょうか。
また、結婚式の仲人をしてくれた方に贈るお歳暮は、一律4,000円~5,000円ぐらいだと言う事を覚えておきましょう。
これは、普段仲人とお付き合いがない場合でも贈る金額に困る事がないよう、一般的な相場が決められているからです。
あなたが20~30代ならば4,000円、40代以降ならば5,000円程度の品物を送るようにします。
いずれにしても、お歳暮はあくまでも日頃の感謝の気持ちを表す物です。
あなたが贈られる立場になった際に、負担に感じない程度の金額の品物を贈る目安と考えると良いのではないでしょうか。