フォークの背にごはんをのせる
洋食のテーブルマナーで、よく話題になる物があります。
それは、ライスの食べ方。
フォークの背にライスを押しつけて、くっつけて食べましょう。
なんて習った方は少なくないはずです。
でも、これは正式なマナーではないと、最近よく耳にします。
こういった食べ方をしている人をみつけると、鬼の首でも取ったかのように、「それ、マナー違反だよ」などと、得意気にいってる方を見掛けた事もあります。
でも、このマナーは、場所や人によって変わるようです。
というより、柔らかいご飯を、おかずと交互に食べる習慣が、向こうにはないらしいんです。
なので、間違いとも正解ともいい難いんですね。
ただ、本来マナーは、同席した人に、不快感を与えない為にある物です。
もし、英国の正式なディナーに招かれたなんて場合なら別ですが、日本で、知り合いとビストロに行く場合などは、そこまで気にする事はないかと思います。
それに、そもそも、英国の正式なディナーでは、ライスが提供される事はないと思います。
日本人はなぜか、日本食では気にもしないのに、洋食ではマナーに必要以上にこだわる方が多いんですよね。
ファミレスでフォークマナーを注意する方は、社員食堂でも正式な日本食マナーを求めるのでしょうか。
きっと、不快を与えない程度の作法であれば、なにもいいませんよね?洋食でもそれでいいのではないでしょうか?もっとおおらかに構えて、食事と会話を楽しみませんか?きっとその方が、料理も美味しく感じますよ。
隣の席の料理がおいしそう
テーブルマナーには、洋食の物だけみても、食べ方や順番、フォークやナイフなどの扱い方、立ち振る舞いなど、たくさんの決まり事があります。
本当にすごく多いので、テーブルマナーのすべてを把握できているなんて方は、きっとわずかでしょう。
ほとんどの方は、細かい内容の物になると、曖昧な部分が多い事だと思います。
「これってマナー違反かな?」なんて悩む事、結構ありませんか?洋食などでは、このような事は、特に多いのではないでしょうか。
例えば、オーダーをしようとする時。
ふと、隣のテーブルに目が行って、隣の席の料理が美味しそうだなあと思ったとします。
料理について、質問したり、同じ物を頼む事って、テーブルマナーでは、どうなのでしょう。
隣の席の事を話題にするのって、いけないような気もします。
そんな時は、ひたすらメニューをみて、自力でその料理を探す方がいいのでしょうか?いいえ。
そんな必要はありません。
隣の席の料理について、質問するのは、マナー違反にはなりません。
隣の席の食器などについても、どんどん質問して大丈夫です。
気になったら、近くにいるお店の方を呼んで聞けば、快く答えてくれるかと思います。
このように、細かい部分になると、判断に困る事は、すごく多いですよね。
気になると、食事にも集中できません。
そんな時は、お店の人に「これってマナー違反ですか?」って質問しちゃいましょう。
もちろん、忙しそうな時は、ちょっと待ってくださいね。
ティファニーのテーブルマナー
テーブルマナーをこれから学ぼうとしている方に、お薦めしたい本があります。
それは、「ティファニーのテーブルマナー」です。
「え?ティファニー?」と反応した方も多い事でしょう。
そうです。
シルバーアクセサリーなどで有名な、あの「ティファニー」です。
この本の元は、ティファニーで食器などを購入したお客様に配られていた物なのだそうです。
初版が出版されたのは、四十年近く前。
ですが、その人気は衰える事なく、今もたくさんの人に愛されています。
内容は簡明で、メッセージ性も強いです。
イラストには温かみさえ感じます。
多少、特徴的なマナーは紹介されているものの、どこでも充分に通用するレベルのマナーが学べます。
特に、基礎的なテーブルマナーを学びたい方には、お薦めの一冊です。
この本の表紙は、ティファニーの、あの鮮やかな水色。
全体的に、可愛らしいデザインなので、飾ってもオシャレです。
この本には、ハードカバー版もあります。
ハードカバー版のタイトルは、「Tiffany’s Table Manners for Teenagers」。
こちらは、テーブルマナーと同時に英語の勉強にもなると、日本人でも購入する方が多いようです。
英語も簡単な表現ばかりなので、高校生ぐらいでも、難なく読めるかと思います。
名前からして、もともとは、未成年を主な対象とした物のようなので、若者へのプレゼントにもいいかもしれません。
邦訳版、ハードカバー版、どちらも、内容に大差はありませんので、好みで選択してくださいね。